キャンプ初心者のうちは想定が甘かったり、うっかり忘れ物したりとトラブルが多いもの。慣れた人でもシーズンの初めは失敗するものです。
ちょっと失敗したくらいがいい思い出になることもありますが、やっぱり準備万端でいきたいですよね。
そこで今回は、誰でもやりがちな失敗例を紹介。最後にはチェックリストもありますので、ぜひ参考にしてくださいね!
見通しが甘くて失敗!
キャンプ場が遠い
キャンプ場の選定は非常にわくわくするイベント。景色や設備などを考慮してお気に入りのキャンプ場に泊まるのが一番ですが、条件を上げすぎて自宅から遠いキャンプ場を選んでしまうのは、慣れないうちは特におすすめできません。
公共交通機関を利用する場合は荷物を持った状態での長距離移動になり、それだけで疲労がたまってしまいます。帰りはなおさら疲れてしまいますね。車での移動の場合でも、やはり時間がかかるし渋滞に巻き込まれるリスクも上がります。自宅から比較的近く、時間の想定がしやすいキャンプ場がおすすめ!
キャンプはおいしいご飯を食べたり、朝のコーヒーを楽しんだりするだけではありません。テントの設営から火起こし、翌朝には撤収作業とやることはたくさん。慣れないうちはひとつひとつに時間がかかってしまうので、時間に余裕を持つためにも、自宅から1~2時間くらいの近場のキャンプ場から始めてみてください。
到着時間が遅い
自宅からの時間はgoogleマップで簡単にわかりますが、途中で必ず買い物したりトイレに寄ったりするため、予定通りの時間に着けるとは限りません。キャンプ場のチェックイン時間帯はお昼前後が定番。計画的に家を出ないと到着が夕方になってしまうことも。
夕暮れから設営を始めるとあっという間に暗くなってしまいます。周りはもうのんびり過ごしているのに・・・。なんてテンションの下がった状態で楽しいキャンプの出鼻をくじかれたくないですよね。仕事終わりにソロキャンプを強行したことがありますが、周りがみんなくつろぎ始めているときにペグ打ちで騒がしくしていると申し訳ない気持ちになったり。到着が遅いと好みの場所が埋まっていて、なおさら場所探しに時間もかかりるのもデメリットですね。
また、到着後に買い忘れたものに気づいてまたスーパーへ!なんて想定外のことも起きるのがキャンプです。チェックインの時間を調べて、時間通りに着けるようにばっちり想定していきましょう!
予定を詰め込みすぎる
せっかくのお出かけ。ちょっと足を伸ばすならあれもこれもと観光したくなるのは当然のことです。でも、あまり詰め込みすぎると設営時間が遅くなったり、撤収に時間がかかって急遽予定を変更したりと忙しくなってしまうことも。観光に重きを置くならOKですが、キャンプがメインであれば予定は少し抑えて。私もキャンプ場近くの湖で遊びすぎてBBQの開始がすっかり遅くなってしまったことがあります。イレギュラーもまた醍醐味ですが、はじめに余裕をもって計画しておくと後からの変更もききやすいですよ。
キャンプ場の夜は寒い!
普段の生活とキャンプとの最大の楽しみであり最大の違いは、外で寝るということ。家では寝苦しいほど暑い夏の夜でも、キャンプ場に行くと意外と寒いということはよくあることです。真夏ならまだしも、春先のキャンプだとフリースやダウンジャケットが必要なこともあります。
衣類は荷物になるのでできるだけ減らしたい気持ちはわかりますが、自分の感覚よりも1~2枚多めに持っていくようにしましょう。次の日の着替えまで着た上に、車にあったブランケットを引っ張り出してきて寝たこともあります。寒いと本当に楽しくなくなるので、持っていきすぎなくらい準備していきましょう。多い分には友達や家族に貸したりすることもできます。「お、こいつやるじゃん」ってなります。
マナーが分からなくて失敗!
キャンプ場の常識!焚き火マナー
キャンプ場では当たり前に守るべきマナーがいくつかあります。マナーを守って利用者全員で気持ちよく楽しみましょう。
代表的なマナーの一つが焚き火マナー。これはルールとも言える大事なことです。まずキャンプ場には直火OKなところと、直火NGなところがあります。これは絶対守るべきルールなので必ず確認しておきましょう。
直火かどうかの他に最低限守ってほしい焚き火マナーとしては
- 火を大きくしすぎない
- 紙皿などの紙類をやたらと燃やさない
- 地面へのダメージに配慮する
- 炭の処理はしっかり
- 消灯時間を守る
などが挙げられます。
炭や薪を入れすぎて火が大きくなりすぎている人をたまに見かけます。離れていればあまり気になりませんが、隣のサイトでやられると、火の粉が飛んできてテントやタープに穴があかないか心配になったり、火が明るすぎて気になったりします。また、着火剤として使った新聞紙の余りや、使い終わった紙皿などを燃やすと思った以上に火の粉が舞う原因となります。やたらと燃やさず、ごみはごみとして処分しましょう。
着火剤は専用のものを使ったり、食器を自前でそろえておくと、ごみも減るし一気に玄人感が増しますよ!
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また、キャンプ場の地面に敬意を払うのも玄人キャンパーへの第一歩。焚き火をすると、少なからず地面の芝生などが傷んでしまいます。それを防ぐために、直火OKのキャンプ場であっても焚き火台の使用を推奨します。直火よりも焚き火台を使ったほうがBBQをするにもやりやすく、撤収の際にも片付けのしやすさが段違いです。焚き火台には安いものから高いものまでさまざまありますが、私は燃やせればいいしどうせ汚れるという理由から安い小さめの焚き火台を使っています。
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このようなコンパクトにたためる焚き火台がお手頃価格でネットに転がっています。
ただ、焚き火はキャンプの一番の楽しみという方も多く、こだわりのギアを採用しているキャンパーもたくさん見かけます。お気に入りの焚き火台を探してみるのもキャンプの楽しみの一つ。焚き火台を買うなら地面の保護のためにぜひ焚き火シートも一緒に揃えてください。
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ひとしきり焚き火を楽しんだら、テントに入ってゆっくりすると思いますが、その前に!焚き火の炭は必ず完全消火してください!
消えたと思っても火種が残っていることはよくあります。消壺を使うなどして火の始末はしっかりしましょう。夜の間に風が吹いて燃え上ったりしたら大変です。キャンプではすべて自分の責任でやるからこその自由が得られます。火の取り扱いには特に気を付けましょう。
また、周囲への配慮もお忘れなく。キャンプ場の消灯時間は9時~10時くらいが基本。それまでにはしっかり消火してテントに入り、翌日に備えて計画を立てたり、ゆっくり身体を休めることに時間を使いましょう。
最大のあるある 忘れ物で失敗!
テント
テントを忘れると一巻の終わりです。レンタルするか、車で寝るしかありませんね。自分のサイト最大のギアであるテント。デザインもしっかり選んで買う人も多いはず。これを忘れてしまってはテンションダダ下がりです。必ず確認しましょう。
テント本体は持ってきたけど、ペグを忘れたなど、付属品を忘れることも考えられます。ポールやペグ、ロープなどテントを立てるのに必要なセットはテント本体と合わせて確認しましょう。実際私もペグを忘れたことがあります。その時はタープをあきらめてタープのペグを流用したので事なきを得ましたが、私の友達はペグが1本足りなくてドリンクホルダーを転用していました。工夫すればどうにでもなるものです。
食材
途中のスーパーで全部買っていくなら大丈夫ですが、「お米だけは持っていこう」と思って無かった時の絶望感はすごいですよ。このカレーどうすんだよ・・・。ってなります。結局翌朝用のクロワッサンとカレーを一緒に食べましたが。
家から持っていくもの、道中買うものはしっかり確認しておきましょう。
前の晩に漬けておいたお肉など、せっかく下準備した食材を忘れていくと悲しくなりますよね。スーパーでの買い忘れも怖いので、食材はリストアップしておくと漏れがありません。調味料などの小物系も注意が必要です。焼き肉のたれや塩コショウなどですね。小物は忘れがちなのでこちらも要チェック。
防寒着
キャンプ場の夜は寒いもの。焚き火の近くは暖かいですが、トイレに行くためサイトを離れると途端に寒い!ということも。
日中の防寒防風にも寝るときにも必須の防寒着は、やりすぎなくらい持っていきましょう。
日中の体温調節用には前が開くものがおすすめ。夜の焚き火の時には化学繊維の生地が火の粉で溶けてしまう場合があるので綿のジャケットを選ぶといいですよ。中に着込むのにはフリースがおすすめ。人気ブランドだとTHE NORTH FACEやPatagonia、安いメーカーだとQuechuaなどがおすすめ!
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これで準備万端!毎回確認チェックリスト
キャンプに必須なもの、あると便利なものをリストアップしてみましょう。
これから道具をそろえるという人も参考にしてくださいね!
✔ | テント |
ポールやペグも一緒に確認! |
✔ | タープ |
ポール、ペグ、ロープも確認。アレンジするならポールの本数も! |
✔ | グランドシート |
テントの保護や湿気対策に必須!ぜひ揃えておきましょう |
✔ | マット類 |
マットがあるのと無いのでは安眠度が段違い!重要アイテムです! |
✔ | シュラフ(寝袋) |
初心者は毛布などでも代用可。夜の気温をしっかりチェックして季節に合ったスペックのものを! |
✔ | ランタン |
明かりが無いと夜何もできません。スマホライトを使うとバッテリー切れも心配 |
✔ | 椅子 |
ネットで安いものが買えるので初心者でもまずは揃えたいアイテム。お気に入りを探してください! |
✔ | テーブル |
直置きで食事では雰囲気出ません。やりたいスタイルに合わせて高さなどを検討して! |
✔ | 焚き火台 |
焚き火がしたいなら必須!火おこしが苦手ならカセットコンロで代用してもOK |
✔ | 燃料 |
炭や薪など足りなくならないように!コンロを使うならガスも |
✔ | 調理道具 |
包丁、まな板、クッカーなど。ケトルを別で用意すると意外と重宝します |
✔ | 食器類 |
紙皿や割りばしなどその日のメニューに合わせて |
✔ | 食材 |
スーパーでの買い忘れ、家からの持っていき忘れに注意! |
✔ | クーラーボックス |
食材の保管に。初心者は発泡スチロールの箱でもOK |
✔ | 軍手 |
火おこしで必須! |
✔ | 着替え |
次の日着る用、汗かいて夕方着替える用など用途に合わせて |
✔ | 防寒着 |
夜の気温をしっかりチェックして! |
✔ | タオル |
汗かいたときや温泉に行くとき、朝顔を洗う時などに |
✔ | 虫対策 |
虫よけスプレー、蚊取り線香など。快適に過ごすために必須! |
✔ | ゴミ袋 |
ゴミは分別して捨てるか、持ち帰りましょう。最低限のルールです! |
✔ | 歯ブラシ |
忘れがちな小物なので要チェック! |
✔ | メイク落とし |
女性は必須ですね。こちらも忘れがちなので要チェック! |
まとめ
いろいろと想定していてもはじめはうまくいかないもの。でも、やっていくうちに必要なものに気づいたり、効率よく計画、設営できるようになってきます。失敗の蓄積は後退ではなく前進です。たくさん失敗して責任と自由の玄人キャンパーになりましょう!